赤地蔵の施設情報

供養と雨乞いと魔除けの赤いお地蔵さん長野県の中北部、東筑摩郡生坂村の高台に、全身を赤い衣で覆われた「赤地蔵」と呼ばれる2体のお地蔵さんが立っている。江戸時代初期、この地を拠点にしていた日岐氏一族が、上杉軍と武田軍が戦った川中島の戦いで亡くなった武士たちの供養に建てられた。またほぼ同じ頃、雨乞いを行うためお地蔵さんを麓の犀川まで引き下ろしたことから、顔が原形をとどめない程摩耗してしまったためだ。後にお地蔵さんは魔除けの意味で赤く塗られ、赤い頭巾と着物を奉納したとされる。願いを叶えてくれるお地蔵さんとしても知られる。