木造金剛力士像の施設情報

その股をくぐると子どもが丈夫に育つ仁王像松本市西部、野山が広がる波田地区に2体の「股くぐりの金剛力士像」（仁王像）が立つ仁王堂がある。厳めしい顔の仁王像は江戸時代の1704年頃まで存在した西光寺に収められていたが、西光寺が廃寺となり若澤寺に移された。しかし明治時代の廃仏毀釈で若澤寺も廃寺。でも難を逃れて現在もこの場にある。2体のうち1体は「阿形」という口を開いた姿、もう1体は「吽形」という口を閉じた姿だ。昔から幼児に仁王様の股をくぐらせると丈夫に育つとされ、毎年4月には「股くぐり祭」が開かれ多くの親子連れで賑わう。